クリーニングを早めに引き取りに行くメリットとは | 衣服を保管する | 東京都クリーニング生活衛生同業組合

衣服を保管する

クリーニングを早めに引き取りに行くメリットとは

一般的に、クリーニング品をお店に出し終えると、宅配サービスを利用していなければ数日後仕上がった品物を引き取りに行かなければなりません。しかし、衣替え時期になると特に今すぐ必要でないことから、ついつい先延ばしにしてしまう方も多いようですが、もちろんクリーニング品は早めに引き取りに行くことをお薦めします。
そこでこのページでは、何故クリーニングした品物は早めに引き取りに行くほうが良いのか?について解説します。

一時保管と保管サービスとの違いを知ろう

クリーニングというサービスは一般的に洗浄の後に、シワになった衣服にアイロンなどを使い「仕上げ」を行います。つまり仕上げにより、衣服の本来のあるべきカタチに復元します。
そして復元された衣服はポリ包装などでカバーがかけられた後次の工程として店内等に保管されますが、お客様のサービス利用状況により「一時保管」と「保管サービス」に分けられます。

一時保管(一般的な保管)

「一時保管」の場合、仕上がり日までに仕上げた品物をお客様が引き取りに来るまで、一時的に店内の受付近くのハンガーポールにかけられたり、棚に保管されます。

ポイントは、通常のサービスであれば、一般的にあくまで指定日またはその数日後にお客様が引き取りに来られるという想定であることです。多くのお客様はこの一時保管に該当すると考えられます。

保管サービス(お店によって有料と無料の場合がある)

一方「保管サービス」は、クリーニングにお願いする段階でお店側に長期保管をすることを前提としているサービスです。通常、防虫・防カビ対策が行われているなど、衣服の品質をキープする湿度などの空調設備等が整っている専用倉庫などで保管される場合と、店内の空きスペースで保管される場合があります。

ポイントは、利用者にとって、防虫防カビ対策も行えて、更に自宅クローゼットなどの省スペース化もはかれるなどのメリットがあります。

一時保管の場所で長期保管するとどうなる?

ケース1:仕上がった服がシワになりやすいことがある

例えば取次店などでは特に保管スペースが限られていることもある為、衣替え時期などではハンガーポールにギュウギュウに詰められて服が吊るされているお店も見受けられます。たたみ仕上げも積み重なります。

本来であれば服と服の間に余裕を持たせて吊るすことが望ましいのは言うまでもありませんが、お店の規模によってはやむを得ないところも多いようです。

しかしギュウギュウに詰められている時間が長いと、せっかく綺麗に仕上がった服にシワの寄ることがあります。

こうしたリスクを減らすには、保管サービスを利用するか、早めに引き取りに行くことで防げます。

ケース2:服や布団がつぶれてしまうこともある

例えばダウンジャケットやダウンベストなどの嵩(かさ)のある衣服や布団などは、仕上がり時にはボリュームがあっても、一時保管の段階で他の服と一緒に詰めてハンガーポールにかけられていたり、他の布団と一緒に重ねて保管されていたりなどすると、本来あったボリュームを失うこともありえます。

これも、ケース1と同様に保管サービスを利用するか、早めに引き取りに行くことをお薦めします。
また、自宅での保管時も嵩(かさ)のある品物はボリュームを保たせる為にも、必ずスペースに余裕をもたせた保管をお薦めします。

梅雨に入る前に引き取る…衣替え品の引き取りタイミングにも要注意

シワ以外にも、衣服の保管で問題となるのは「湿気」です。カビなどを誘発させる衣類の敵です!

そこで、例えば4月にクリーニングのお願いをして、梅雨のシーズンに引き取ってそのまま自宅のクローゼットに仕舞うと、外気にある湿気も持ち帰り、湿気と共に収納することになる場合があります。
そうすると、カビの生えやすい環境が生まれることになります。

予防策は、梅雨になる前に引き取りに行き、ポリ包装を外してこもった湿気を飛ばし、除湿剤などを入れたクローゼットやタンスで保管することです。

参考→防虫対策カビの防止術!

クリーニング店内の湿気?

クリーニング店は、作業場と受付が一体となっているお店では、蒸気などの影響もあり店内の湿度が比較的高い可能性があります。つまり、長期の保管に適さない環境とも考えられます。

また、取次店であっても、環境によっては湿度が高い場所もある為、いずれにせよ早めに引きとりに行き、しっかり防虫防カビ対策を行った自宅のクローゼットなどで保管することが良いと言えます。

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